今回はボードゲーム「酔いどれ猫のブルース」のレビューを書きました。
場のカードを競り落としてカルテットを作り、最も多くのネズミカードを集めるゲームです。
酔いどれ猫のブルースってどんなボードゲーム?
- ゲーム内容:猫たちのカルテットを作れ!
- プレイ時間:30分
- プレイ人数:2~6人
- 対象年齢 :10歳~
酔いどれ猫のブルースのルールをざっくり箇条書き
コンポーネント
・猫カード:90枚(6種×15枚)
1~5までの数字カードとジョーカーがそれぞれ15枚ずつあります。
・ネズミカード:24枚
得点カードです。
ゲームの目的
カルテットを作ってネズミカードを手に入れる
私が初めて買ったボードゲーム兼猫ゲーの「酔いどれ猫のブルース」
猫カードの数字を使って競りを行い、カルテットを作って得点のネズミカードを取り合うゲーム。
ルールはシンプルで手軽に楽しめて、デザインも味わいがあって結構好み! pic.twitter.com/koWPKpNLfp— りんご飴@ボードゲーム農園 (@rinbodofarm87) July 1, 2020
ゲームの準備
・猫カードを裏向きにしてシャッフルし、各プレイヤーに6枚ずつ配ります。
・適当な方法で初めのプレイヤーを決めます。
アクション
ゲームは数ラウンド行われます。
ラウンドでは、以下の順でアクションを行います。
- 山札からカードをめくる
- カードの競り
- カルテットの公開
①山札からカードをめくる
初めのプレイヤーは、以下の状況になるまでカードを表に並べていきます。
- 同じ数字カードが現れる
- ジョーカーが出る
尚、ジョーカーが出た場合は、すべてのプレイヤーが山札からカードを1枚引いてきます。
②カードの競り
場のすべてのカードをまとめて競ります。
競るときは、初めのプレイヤーの左隣りから順に、「〇が×枚」という風に宣言します。
競りの宣言の強さは、以下の組み合わせで決まります。
枚数の強さ 強 …5>4>3>2>1 弱
「バラ」とは、すべて異なる数字カードのことです。
例)「バラが3枚」と「1が3枚」では、「1が3枚」のほうが強い宣言です。
「3が4枚」と「3が3枚」では、「3が4枚」のほうが強い宣言です。
最も強い宣言をしたプレイヤーが、競り落とすことができます。
プレイヤーは、宣言に該当するカードを表にして出し、捨て札に置きます。
そして、競り落としたカードを手札に加えます。
③カルテットの公開
場の猫カードを競り落としたプレイヤーだけが、直後に行えるアクションです。
プレイヤーは、可能であればカルテットを公開することができます。
カルテット・・・同じ数字の猫カード4枚で構成されます。
カルテットを公開したプレイヤーは、公開したカードを捨て札に置き、その数字分のネズミカードを受け取ります。
例)「3が4枚のカルテット」を作った場合、3枚のネズミカードを受け取ることができます。
カルテットを2つ以上出せる場合は、出してもOKです。
POINTジョーカーは1~5のどの数字カードとしても使うことができます。
これは競りで使ってもOKですし、カルテットを構成するために使ってもOKです。
ただし、ジョーカーを使った場合は、そのジョーカーを捨て札には置かず、自分の目の前に置いておきます。
ゲーム終了時、最も多くのジョーカーを使っていたプレイヤーは、ネズミカードを5枚失います。
なので、ジョーカーを使うかが非常に悩ましいです。
ただ、「ジョーカー4枚のカルテット」を作った場合、1~5までの数字を選べるのですが、「0」を選ぶことも可能です。
この場合に限り、そのジョーカー4枚を捨て札に置きます。
つまり、ジョーカーで点をゲットしない代わりに、捨て札にできるってことです。
③までが終了したら、再び①に戻って次のラウンドを行います。
次の競りは、前のラウンドで競り落としたプレイヤーの左隣から行います。
ゲーム終了
山札がすべてなくなるorネズミカードがすべてなくなったら、ゲーム終了です。
この時点で手札にジョーカーがあるプレイヤーは、そのジョーカーを自分の前に置かなければなりません。
目の前のジョーカーの数が最も多いプレイヤーは、ネズミカードを5枚失います。
最も多いプレイヤーが2人以上いる場合は、そのすべてのプレイヤーが5枚失います。
最後にネズミカードの枚数を比べ、最も多くのネズミカードを集めていたプレイヤーが勝者となります。
らうんどとりっぷオープンしています!
本日はオープン会で、メビウスさんにお譲りいただいたゲームを遊びます。まだ席の余裕ありますのでぜひお越しください。人が集まるまでに「酔いどれ猫のブルース」が遊ばれていました。スタッフ杉本の大好きなゲーム。個人的には三人戦が熱い!(杉 pic.twitter.com/LVzmn4FXfx
— らうんどとりっぷ (@RoundtripGames) August 2, 2020
酔いどれ猫のブルースの感想
◎なかなかに奥が深い
たぶん、1回プレイしただけじゃこのゲームのおもしろさがわかんないと思う。
このスルメゲー的な感覚は、5本のきゅうりのときと似てる。
ぱっと見すごく簡単そうなゲームで、「盛り上がる部分あるの?」って思ったけど、いろんな要素を細かく見ていくと、かなり考える要素のあるゲームだってことがわかる。
わかりやすく要素ごとに分けてみた。
〇カードの種類
カードは1~5までとジョーカーの6種しかない。
ここで大事なのは、「場にどのカードがどれだけ出たか、カルテットとしてどれだけ使われたか」を頭に入れておくこと。
カードの種類が複雑でないからこそ、こういったカードカウンティングがしやすくなってる。
〇競りのタイミング
カルテットを作った後の手札ってめちゃくちゃ弱いんだよね。
理由は手札から4枚もごっそり抜かれるから。
つまり、相手の手札が減ったときに、どれだけ良いカードを安くゲットできるかってことが大事。
ただ、山札からめくられるカードが不規則なので、そううまくはいかないんだよね。
運と戦略が絶妙よ。
〇小さい数字カードの使い方
得点の低い数字カードを集める利点は、競りで効果を発揮するところだと思う。
1の数字カードが1枚あるだけで、バラの組み合わせの強さが1段階上がるからね。
「5が3枚」よりも「バラが4枚」のほうが強い。
小さい数字カードだからと言って、油断はできない。
こんな風に、かなり頭を使うゲームだなって感じた。
ルールだけ見て「単純そうだな」って思った人は、ぜひ一度プレイしてみてほしいね。
◎ジョーカーの存在がおもしろい
このゲームで重要なカギを握るのは、間違いなくジョーカーだろう。
たとえば、4人プレイの場合、15枚のジョーカーは平均して3~4枚ずつ各プレイヤーに行き渡ることとなる。
ただ、そううまくばらけないことが多いので、プレイヤーごとのジョーカー獲得枚数はおおむね5枚、4枚、4枚、2枚とかになるだろう。
これを考えたときに、あなたはどの枚数ならおいしいなって思う?
当然、「4枚」のプレイヤーだよね。
ペナルティを受けることなく4枚のジョーカーを使うことができる。
この中で言えば、最もいい位置だとわかる。
何が言いたいかというと、「人数から自分がとれるであろうジョーカーの理想数を設定し、それに合わせていくことが大事」ってこと。
この考え方は、かなり重要よ。
もちろん、どんどんジョーカーを使っている人がいれば、それに合わせて修正してもいいしね。
手札に入ってこないなら、場のジョーカーをガンガン競り落としてくのもいいと思う。
とにかく、ジョーカーの動向を常に見ておくことが大事。
〇4人までくらいかな
最大6人までできるけど、6人で24点を奪い合うのはいかがなものか。
また、人数が多いほど、この手のゲームは手札運に左右されやすくなるからね。
大人数でプレイしたことはないけど、自分の感覚だと3or4人がベストかな。
キツネレモンの評価
正直、想像以上におもしろかった。
競り要素は、けっこう軽めかな。
もっと強い競り要素のあるゲームをしたい人は、モダンアートとかスクエアオンセールとかが良さそう。
こんな人に勧めたい
- 競り系のボードゲームをしたい人
- プレイするたびにおもしろくなるゲームを探している人
- コンパクトなゲームを探している人
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