今回はボードゲーム「クー」のレビューを書きました。
持っていないのをバレないように、カードの効果を使うことが肝のゲームです。
クーってどんなボードゲーム?
- ゲーム内容:相手が特定のカードを持っているのか見破れ!
- プレイ時間:15分
- プレイ人数:2~6人
- 対象年齢 :10歳~
クーのルールをざっくり箇条書き
コンポーネント
・人物カード:15枚(5種類×3枚)
異なる効果を持つカードが3枚ずつあります。
・早見表カード:6枚
人物カードの特徴、行動の効果が書かれています。
・得点チップ:25枚
1点と5点のチップがあります。
・コイン:50枚
特定の行動を行うために必要なコインです。
ゲームの目的
最後の1人になるまで残ること
ボードゲーム 【クー】
佐藤健さんがハマっているという有力な噂を聞きつけプレイしました。最高のブラフ系カードゲームでした。 pic.twitter.com/zkNcKlIcu7
— 白武ときお 放送作家 29歳 (@TOKIOCOM) December 19, 2017
ゲームの準備
・各プレイヤーにカード2枚、コイン2枚、早見表1枚を配ります。
配られたカードは裏向きのまま伏せておき、残りのカードは山札として置いておきます。
残りのコインは中央にまとめておき、これを以降「国庫」と呼びます。
・適当な方法で初めのプレイヤーを決めます。
アクション
まず、以下の言葉がよく出てくるので、見ておいてください。
- 行動 ・・・自分が有利になるような効果を伴うアクションです。
簡単に言えば、「カードを使って(または使わないで)効果を発揮する」ってことですね。 - ダウト ・・・相手が、カードが必要な行動をした時、相手の手元にそのカードがないと判断した場合に行うアクションです。
簡単に言えば、「本当にその効果のカード持ってんの?」って時に使います。 - ブロック ・・・その手番の相手の行動を無効にするアクションです。
ただし、ブロックをするには特定のカードが必要です。
カードがなくてもブロックはできますが、そこでダウトされてしまった場合は、ペナルティを負います。 - 影響力を1失う・・・そのプレイヤーは、2枚のカードの好きな方を選び、表向きにしておきます。以降、このカードの効果を使った行動は行えません(まだ伏せてあるカードが、同じカードであれば可)。
手元の2枚のカードが表向きになってしまったら、ゲームから脱落します。
つまり、プレイヤーのライフが2ってことですね。
また、7つの行動も先に説明しておきます
行動には、カードなしで出来る「一般行動」とカードが必要な「人物行動」の2種類があります。
それぞれ、以下の通りです。
〇一般行動
- 収入・・・国庫からコインを1枚獲得する。この行動はブロックされない。
- 援助・・・国庫からコインを2枚獲得する。この行動は公爵(のちに説明)を持っているプレイヤーにブロックされることがある。
- クー・・・コインを10枚以上持っていた場合、必ず行う行動。
国庫に7枚のコインを支払い、誰か一人を指名し、そのプレイヤーの影響力を1失わせる。
この行動はブロックされない。
〇人物行動(どのカードが必要かは、次に記載します)
- 徴税・・・国庫からコインを3枚獲得する。この行動はブロックされない。
- 暗殺・・・国庫に3枚のコインを支払い、誰か一人を指名し、そのプレイヤーの影響力を1失わせる。
この行動は女伯を持っているプレイヤーにブロックされることがある。 - 交換・・・山札をシャッフルし、ランダムに2枚引いてくる。
手元に置きたいカードがあれば、最大1枚を手元のカードと交換できる。
残った2枚は山札に入れてシャッフルする。 - 強奪・・・誰か一人のプレイヤーを指名し、コインを2枚まで奪う。
この行動は大使or船長を持っているプレイヤーにブロックされることがある。
最後に、カードの効果をご紹介します。
最初の言葉・行動・ここで紹介するカードの効果を確認しておけば、後のアクションはすんなり入ってきますので、見ておいてください。
- 公爵・・・「徴税」を行うために必要です。
また、相手が「援助」を宣言した場合、持っていればブロックできます。 - 刺客・・・「暗殺」を行うために必要です。
- 大使・・・「交換」を行うために必要です。
また、相手が「強奪」で自分を指名した場合、持っていればブロックできます。 - 船長・・・「強奪」を行うために必要です。
また、相手が「強奪」で自分を指名した場合、持っていればブロックできます。 - 女伯・・・相手が「暗殺」で自分を指名した場合、持っていればブロックできます。
ようやくここからは、手番のアクションの順番を説明していきます。
言葉の意味を忘れたら、上を見直しながら見てみてください。
- 行動を宣言する
- ダウトがないかチェック
- コインを消費する行動なら、国庫に払う
- ブロックがないかチェック
- ダウトがないかチェック
- 行動の効果が発揮される
①行動を宣言する
プレイしたい行動を宣言します。
誰か一人を対象にする行動なら、指名してください。
尚、この段階では、まだ行動を実行しません。
POINTこのゲーム最大の特徴は、対象のカードを持っていなくてもカードの効果を使えるところ。
ウソだとバレなければ、どんな行動もできてしまうのです。
②ダウトがないかチェック
他のプレイヤーは、「宣言した行動ができるカードを、相手は持っていない」と判断すれば、ダウトを宣告します
このダウトは誰でも可能ですし、ウソだと思わなければしなくてもOKです。
ダウトをされたプレイヤーは、直ちに対象のカードを見せます。
- 相手がカードを持っていなかった=ダウト成功の場合
→最初にカードを出したプレイヤーは、影響力を1失います。
当然、最初に宣言した行動も実行できません。
また、この時点でこのプレイヤーの手番は終了します。 - 相手がカードを持っていた=ダウト失敗の場合
→ダウトを宣告したプレイヤーは、影響力を1失います。
また、対象のカードを見せたプレイヤーは、そのカードを山札に入れてシャッフルし、新たに1枚を伏せておきます。
その後、最初に宣言した行動を実行します(③へ進む)。
③コインを消費する行動なら、国庫に払う
行動がコインの消費を必要とする場合、この時点で国庫に支払います。
④ブロックがないかチェック
相手の行動を阻止したい場合は、ブロックを宣告します。
このブロックは誰でもできますが、①の行動が誰か一人を指名する行動だった場合、指名されたプレイヤーのみがブロック可能です。
また、ブロックされた場合、③で支払ったコインは戻ってきません。
尚、ブロックも行動と同じように、対象のカードを持っていなくてもブロック宣言できます。
うまくバレずにやり過ごせるかが肝です。
⑤ダウトがないかチェック
他のプレイヤーは、「その行動をブロックできるカードを、相手は持っていない」と判断すれば、ダウトを宣告します。
これはブロックされたプレイヤーだけでなく、他のプレイヤーも可能です。
ダウト宣言後のアクションは。②を見てください。
⑥行動の効果が発揮される
①で宣言した行動の効果が発動します。
ここまで終わったら、手番が次のプレイヤーに渡ります。
進行中、手元の2枚のカードが表になった=影響力を合計2失ったプレイヤーは、脱落します。
ゲーム終了
1人のプレイヤー以外が脱落したら、ゲーム終了です。
最後に残ったただ一1人が勝者となります。
友達の家でボドゲ。
これはCoup(クー) pic.twitter.com/M8yZYb9h4p— ゅぅ (@xyuxux) July 16, 2017
クーの感想
◎ブラフの重みがすごい
このゲーム、ライフが2でウソがばれると1削られる。
また、ウソだと思ってダウトして失敗したら1削られる。
ブラフ1回の重みがエグイんだよね。
なので、めちゃくちゃ緊迫した勝負が楽しめるよ。
1回のブラフがこんなに大事なゲームは、なかなかないと思う。
◎カードの効果が絶妙
刺客が若干強いかなって思うけど、かなりバランスが良いよ。
どのカードにもすごく大事な要素があって、本当にどの行動をしたらいいのか迷うね。
クーを行うにはコインが必要、安くクーを行いたいなら刺客が必要、どうあっても暗殺を免れたいなら女伯が必要、コインを効率よく集めるには公爵が必要、相手が持っているコインを減らしたいなら船長が必要、カードの交換をしたいなら大使が必要。
まじでどれしたらいいんだ笑。
これだけアクションの選択に迷うゲームは、久々にプレイした気がした。
〇積極的なダウトを
持っていないカードを宣言できるところがこのゲームの魅力。
なので、ここを積極的に行っていかないと、このゲームのおもしろさは味わえないと思う。
というか、誰もウソつかずに進んだら、それって手札の運で決まっちゃうからね。
さっきダウト1回の重みがエグイって言ったけど、だからといって消極的になってちゃ勝てないよ。
そこを乗り越えて勝ちに行くためのウソなので、勝負所を見極めてウソをついていってほしい。
〇ボードゲームに慣れてる人向け
カードとコインだけでお手軽に見えるけど、全然そんなことない。
よく言われるけど、プレイ感覚はブラフありのラブレターみたいな感じ。
めちゃくちゃおもしろい反面、考えることは想像以上に多いので、人を選びそう。
あと、早見表カードがあっても、最初は頭が思うように回らないので、まずは数回遊んでみてほしい。
だんだん戦略が練れるようになってくるはず。
〇思考要素が楽しめる人と
かなり考えるタイプのゲームなので、思考要素があるゲームをあまり好まない人は向いていないと思う。
上で書いたように、ゲームを理解してプレイするまでも大変な部類なので、苦手な人は苦手かな。
キツネレモンの評価
かなりおもしろいね。
思考要素がいろんなところに散りばめられているので、考え甲斐がある。
3人以上でプレイすることをおすすめする。
こんな人に勧めたい
- ブラフ系のゲームが好きな人
- じっくり楽しめるゲームがやりたい人
- 相手のウソを見破れる自信がある人
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